スーサンの清掃記05<童のはなし>

 [童]:下部の字形は東(とう)、のちに省略形が里になる。上部の立の部分は辛と目を組み合わせた形で、辛(大きな針)で刑罰として目の上に入れ墨をすることをいう。童とは「奴隷、しもべ」のこと。まげを結うことが許されなかったので、同じようにまげを結わない「わらべ、こども」を童という。

 私が清掃を担当しているじどう館には体育室、図工室、幼児室、音楽室、図書室、集会室、などが設備されていて、乳幼児から中高生までに利用される施設だ。
子育て中の親御さんにとっては新しいおもちゃや絵本の発見をしたり、楽しい情報交換の場になっている。育児の悩みを解決するセミナーなども開催される。
音楽室の壁は、防音設備がなされていて、ギター、ベース、ドラム、などの音楽機材があり、中高生に利用されている。エントランスホールでは、多くの子供はデジタルゲーム機をしたり、子供用ビリアード、各種ボードゲームなどで遊んでいる。

 体育室では、バレーボール、バスケットボール、卓球、一輪車、などをすることができる。その他、幼児用トランポリン、キャンディーボール、フラフープ、ディアボロ、ローローボール、バランスボール、プラスチック製や木製のすべり台や乗り物などの遊具などが用意されている。体育室は1日100円ほどで利用でき、若い夫婦とかわいい子供たちの利用が多くなっている。
毎日の清掃では、広いフローリングに危険なゴミを残さないように細心の注意をしている。

 じどう館では「学童クラブ」が運営されている。原則として共稼ぎの家庭の児童を対象にしてる。小学校3〜4年生までの児童を放課後から親が不在の6時頃まで、預けることができる制度だ。家庭の経済状況に制限はあるが、おやつ付きで1月3000円ほどの費用で利用できる。
夏休みや春休みには、朝早くから来館して、毛糸やリボンや紙などを使ったアクセサリーの工作、簡単な料理やデザート作りなどのイベントなどで時間を過ごしている。

 私が子供の頃、じどう館は子供用の映画や演劇などを上演する大規模なホールのようなものだと思っていた。今は、もっと身近な存在になって、のびのびとした放課後の遊びの場所になっているようだ。